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らぶあま小説『続・オレだけのものになれ!』 - chap.3

Category : 【続・オレだけのものになれ!】
らぶあま小説『続・オレだけのものになれ!』

◆chap.3 車の中で



 「オハヨウゴザイマス……」

 待ち合わせの当日。そういいながら車の助手席に乗り込むと、先輩はクスっと笑ってた。

 「おはよ。……ヒカル、その顔じゃマトモに寝てねーだろ?」

 ・・・先輩ってどうして何も言わなくてもアタシのことすぐにわかっちゃうんだろう??ホント、観察力あるなぁなんて思う。

 確かに、昨日はあれから全然眠れなくて、夜中の3時頃にやっと眠りについたって感じだった。

 いつもは8時間以上眠らないとスッキリしないアタシが、6時に起きたから……3時間しか寝てない計算になる。

 それでも、気分は憂鬱どころかウキウキで、この眠さは絶対隠せると思ってたのに。

 「先輩はあれからちゃんと眠れたんですか?」

 そう聞き返すと、「オレは帰ってからすぐ寝たからバッチリ」なんて言ってた。

 そっかぁ…。先輩は何も考えずに眠れちゃったんだ…。それもなんか寂しいなぁ……。

 そんなことをボンヤリと考えてると、「ヒカル、シートベルト」という言葉と同時に先輩の顔がアタシの目の前に飛び込んできた。

 「わっ!!!」

 驚いて思わず体と頭を座席の背もたれいっぱいまで反らせる。

 (な。な。何なんですか??)
 
 先輩の突飛な行動に目をくりくりと丸くするのと同時に、急に顔を近づけられてアタシは少し顔を赤らめた。

 そんな様子に「なぁに考えてんだよ?やらしーな。オマエ」ってクスっと笑いながら。先輩はアタシの左側にあるシートベルトを取って、胸の前を通して結合部にカチっと装着してくれた。

 (な…なんだ。シートベルトか……。)

 今までそんな風に誰かにシートベルトを締めてもらうなんてことが無かったから、アタシはかなり緊張していて。

 しかも勘違いして顔を赤くして、先輩にやらしーとか言われて、何となくバツが悪かった。

 「・・・シートベルトくらい、自分でできますよ……」

 せっかくの楽しい旅行なのに初っ端から可愛くないこと言っちゃって。本当はちゃんとお礼を言わなきゃいけないのに…。

 あーーー、アタシってホント子供だよね……。なんて、ちょっぴり自己嫌悪に陥ってたら。

 「何だよ、ヒカル。・・・もしかしてオレにキスされたかった?」

 突然、囁くような甘い声で言われて。先輩を見ると、色っぽい眼差しでアタシを見ながら先輩の手が伸びてきて……。

 こめかみ辺りから髪をすぅっと何度かかき上げながら、ゆっくり顔を近づけて優しく唇にキスしてくれた。

 このスローモーションなキスは、甘すぎて心臓がかなりバクバクする。

 でも、アタシが一番大好きなキス。

 先輩にはこのキスが好きだなんて一度も言ったことないのに、この状況でこのキスを選んでするなんて、先輩ってホント……ずるい。アタシをなだめるの、上手すぎます。

 唇を合わせるだけのキスから優しく味わうようなべろちゅうに切り替わる。

 「ん……っ」

 アタシも思わず声が漏れた。

 その声に反応したのか唇がゆっくり離れると、また先輩はじっとアタシを見つめてきて。

 「オマエなぁ……。朝から、そんな声出すな」

 そう言うと。

 さっきとは違う、激しいキスでアタシの唇を塞いだ。

 家から200メートル位しか離れていないこの場所で、しかも車の中でこんなイチャコラしてたら、いくら早朝と言えども通行人とか気になるよ…。

 でも、そんな気持ちとは裏腹に先輩のキスから逃れたくなくて、アタシもキスに集中しようとしたとき。

 「・・・ったく」

 先輩はキスをやめ、お互いの唾液で糸が引いた自分の唇をペロリと舐めてこう言った。

 「ヒカル。オマエ・・・今日の夜寝かせねぇからな。覚悟しとけよ?」

 その言葉に。アタシは一瞬息が止まりピタっと身体が動かなくなった。

 ──夜?寝かせない??

 どういう意味かは一瞬で理解した。その途端、顔から火が出るくらい恥ずかしくなって、多分耳まで真っ赤になってたと思う。

 心臓もさっき以上にバクバクしてて、こんなんじゃ夜が来たらアタシはどうなっちゃうんだろう??なんて心配になった。

 先輩はそんな様子を見てふっと微笑むと、「じゃぁ、そろそろ行こっか」なんて言って、さっきの色っぽい眼差しは何処へやら……。

 普通の眼差しでニコっと優しく笑いながらアタシの頭をポンポンと撫でて、シートベルトを締めると車を発進させた。



 *****



 初めて見る、先輩の運転する姿。なんか見とれちゃうな…。

 「運転、上手いですね」

 お世辞抜きで、そんな言葉がポロリと出た。

 「え?まだ走りだしたばっかだぞ?」

 先輩はアタシの発言にキョトンとしている。

 「そうなんですけど…、なんか乗り心地がいいです。ウチのお父さんのほうがもっともっと運転荒いですよー」

 「オレはさ…、まだ免許取りたてだしな。それに初めての遠出だからちょっと緊張してるかも。あ、ヒカル、眠かったらちょっと寝ててもいいぞ?」

 「え?いえ…、大丈夫です。先輩がせっかく運転してるのに寝たらもったいないじゃないですか!」

 アタシはそう言って、バッグからごそごそとお菓子を出した。

 「先輩、酢昆布食べません?」

 何種類か持ってきたお菓子の中から酢昆布を取り出し、箱を開けようとすると、先輩がぎょっとした顔でアタシを見た。

 「は?なんで朝っぱらから酢昆布なんだよ??」

 「いや……、何となくスッキリするかなーって思って」

 アタシはパクリと酢昆布を1枚食べた。

 「ん。やっぱり美味しいですよ!!先輩も食べてみてくださいよ」

 そう言って先輩に差し出すと。

 「オレ、今運転中だから食わせて」

 そう言って、あーんと口を開けた。

 アタシは言われた通り、先輩の口に酢昆布を運んで食べさせてあげた。

 「ヒカルに食わせてもらうと美味いな!もう一枚ちょうだい」

 アタシはまた言われた通り先輩の口に運ぶ。

 ・・・ただそれだけのことなのに、アタシはなぜかすごく幸せな気持ちで。先輩の顔を見ると、先輩もアタシをちらっと見て微笑んだ。

 「なんかさ…、こういうのいいよな」

 「・・・うん」

 この2人きりの空間で、こうして同じ気持ちでいられるなら、ずーっとこのまま車に乗っててもいいなぁなんて。先輩にそう言ったら。

 「え…。オレ、運転しっぱなしかよ?!そりゃねーだろ……」

 なんて。苦笑いしながら突っ込まれたけど。

 あーーー、やっぱり今日は人生の中で一番ドキドキワクワクする日だよ……!




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らぶあま小説【R15(一部R18)】 オレだけのものになれ! (最新更新日 12/21 SS《Type2》 UP!)

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