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らぶあま小説『続・オレだけのものになれ!』 - chap.4

Category : 【続・オレだけのものになれ!】
らぶあま小説『続・オレだけのものになれ!』

◆chap.4 海辺で(1)



 目的地の稲毛海浜公園までは約2時間で着いた。

 駐車場に車を停めると、先輩は少しホっとした表情を見せた。

 「先輩、ありがとうございました。疲れてません?大丈夫ですか?」

 そう訊ねると、「平気だよ。それより腹減った」なんて言うから、ひとまず車の中でアタシが持参したおにぎりを食べた。

 先輩、細いのにすごくよく食べるなー…。

 アタシはまだ1個目の1口を食べたばっかりなのに、先輩はもう2個目を催促してる。

 「これ、ヒカルが握ったの?」

 手渡したおにぎりを見ながら先輩が聞いてきたからアタシも素直に「そうです」って答えた。

 ふと、今朝台所に立っておにぎりを握ってたときのことを思い出す。

 実は今日、親には亜紀と一緒にプールに行ってそのまま亜紀の家に泊まるって言ってあって。

 握ってる姿を傍で見てたお母さんに何か言われるんじゃないかと思ってドキドキしてたけど…。

 「いっぱい握って亜紀ちゃんにも食べさせてあげなさいね」なんて言うもんだから、ちょっと罪悪感もあったりして。

 ごめんね、お母さん。アタシは今、大好きな彼と一緒に居るんだよ……。

 先輩の顔をチラっと見て、「味、大丈夫ですかね?」と、恐る恐る聞いてみると、「塩加減が結構オレ好みだから、ヒカルのおにぎり好きだな」なんて言ってくれた!

 きゃーーー!!もうそれだけで満足!早起きして作ってきてよかったぁ!!

 「飯、食い終わったら水着に着替えるだろ?後ろの席、ガラスにスモーク貼ってあるから多分外から見えないと思うんだよね。後ろで着替える?オレは外出てるからさ」

 アタシは頷いて、急いでおにぎりを頬張ると、後ろの席に移動した。

 いくら見えないと言っても、さすがに真っ黒なスモークじゃないから多少は見えちゃいそうかな…?

 でも、水泳の授業の時にバスタオルで隠しながら着替えてるし、そういうの得意だから、早く着替えちゃおう!



 *****



 「お待たせしました」

 アタシが車から降りると、先輩もサーフパンツに着替えるのに車に乗り込んだ。…と思ったら、あっという間に降りてきて。

 「車に忘れもん無い?じゃ、浜まで行くか!」

 そういうと、先輩はアタシの荷物をひょいっと持って、貝殻握りで手をつないでくれた。

 うわ…。手のひらが…、くすぐったい。手のひらだけじゃなくて心もくすぐったくて、思わず口元が緩む。

 こんな繋ぎ方、実は初めてで…。手に掻いた汗とか、ちゃんと拭いておけばよかったぁなんてすごく変なこと考えちゃった。

 歩きながら、水着新しく買ったの?とか、先輩泳げますか?とか、浮き輪持って来ましたよ~とか、そんな話しをしてたらすぐに浜に着いちゃって──。

 とりあえず、場所を確保してレジャーシートを敷いて、荷物を置くと先輩は着ていたTシャツを脱いだ。

 アタシはそれを横目に戸惑う。なんか、妙に恥ずかしくて先輩の裸を直視できない……。

 でも、海だもん。脱がなきゃ海に入れないよね…。

 「……」

 アタシは先輩につられるように、ビキニの上に着ていたタンクトップとデニムの短パンを渋々脱いでいった。

 「へぇ~可愛いじゃん。ヒカルっぽくてすごく似合ってる」

 ボーダー柄のポップなカラービキニは先輩に頗る好評だった。

 褒められると嬉しくて、買ってよかったなぁなんてさっきの恥ずかしさはどこへやら、アタシも上機嫌。

 「先輩、浮き輪持って海に入りましょうよ!」

 2人で1つの浮き輪を代わる代わる膨らまして、海に入ろうと立ち上がると。何となく、浜にいる女の子達が先輩をチラチラ見てる気がした。

 ───だよね。やっぱり見るよね。

 先輩が彼氏じゃなくて、全く知らない人だったらアタシもきっとチラチラ見ちゃうと思うもん。

 それくらい、浜でも目立ってる。

 それに比べてアタシは、多分男の子の誰からも見られてなんかなくて。

 逆に先輩を見てる女の子達がアタシを見て「え~、あの子が彼女?!すごく不釣合~!!」なんて、言われてる気がして落ち込んだ。

 「……」

 そんな気持ち、先輩にはわかんないだろうなぁなんて思ったらちょっと悲しくなって。

 アタシはさっさと一人で浮き輪を持って海に入った。

 「ヒカル?どうした??」

 先輩も不審に思ったのか、アタシを追いかけながら海に入る。

 (どうもこうもないですよ。先輩がカッコ良過ぎてアタシが居場所に困るんですよ。)

 そう頭で答えながら、少し深いところまでズンズンと歩いてく。

 時折波に身体を少し持っていかれそうになるけど踏ん張りながら進んだ。

 「ヒカルどうしたんだよ?」

 先輩はやっとアタシに追いついて腕を掴んだ。

 「今、浜で先輩のこと見てる女の子達がいて……」

 そう言いながら、振り向いて見せた顔は、きっとすごく拗ねた顔だったと思う。

 先輩はそんなアタシのことを宥める様に海の中で軽く抱きしめてくれた。

 「別に、そんなの気にすんな。オレが他の誰かに目移りするとでも思った?」

 アタシがぶんぶんと首を横に振っていると、少し大きな波が来て、2人で波に合わせてジャンプした。口元にかかった水がしょっぱかった。

 「オレが好きなの、ヒカルだけだし。もっと自分に自信持っていいと思うけどな」

 先輩はそう言ってくれるけど……。自信を持てるようなものはどう見たって何ひとつ持っていない。

 髪はショートであんまり男受けしないし、顔立ちも特に目立つものは無いからわりと平凡だと思う。

 胸だってあるわけじゃないし、スタイルだってよくないし。

 それなのに先輩は……。どうしてこんな取り柄もないアタシを好きでいてくれるんだろう??

 そういうの聞いたことなかったな……。




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らぶあま小説【R15(一部R18)】 オレだけのものになれ! (最新更新日 12/21 SS《Type2》 UP!)

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