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らぶあま小説『オレだけのものになれ!』 - 卒業&入学編1

Category : 【オレだけのものになれ!】卒業&入学編
※この小説は『オレだけのものになれ!』の続編です。初めて読む方は、コチラからお読み下さい。


らぶあま小説『オレだけのものになれ!』 - 卒業&入学編

◆chap.1 お部屋で



 「これで、よし…っと♪」

 思わず小声でそんなことを漏らしながら、アタシは真山先輩の制服を丁寧にハンガーに掛けた。

 ここは、先輩の家。先輩のお部屋。

 先輩は、今、自分のベッドでお昼寝してる。

 さっきまで色々お喋りしてたのに、先輩がちょっと眠そうだったから一緒にベッドに入ってゴロゴロしてたらあっという間に寝てしまった。

 アタシは先輩に気づかれないようにそぉっとベッドから抜け出し、先輩が脱ぎ捨てた制服を拾い上げ、とある“いたずら”を仕掛けてから壁についてるフックにハンガーを掛けた。

 ───明日はとうとう卒業式。

 制服姿の先輩を見るのは明日で最後になっちゃうんだ…。そう考えたら胸がギュっと苦しくなる。

 同じ学年だったら良かったのにって、何度思ったことか…。

 一時期は“離れ離れになったら先輩はきっとアタシのことなんてどうでもよくなっちゃうんだ”…なんて、ネガティブ思考になっていたけど、クリスマスのときに先輩にいっぱい“愛するココロ”と“信頼するココロ”をもらったから、もう怖くない。

 ちゃんと笑顔で送り出そうって。そう決めたから。

 アタシは振り返って、ベッドですやすや寝息を立てている先輩の傍に戻ると、なんとなく先輩の寝顔をじっと眺めた。

 相変わらず、先輩はカッコ良くて。ホント、見てるだけでドキドキする。

 付き合い始めた頃よりも、また更に色っぽくなった気がして…。

 男のヒトに色っぽいなんて表現、使っていいのかわかんないんだけど、先輩はいつでもアタシの鼓動を高鳴らせてくれる。

 だからアタシも先輩に追いつきたくて、女度をUPさせようと色々頑張ってるんだけど・・・。

 鞄からハンディタイプのミラーを出して、自分の顔を映してみても、相変わらずチンチクリンな感じがして、ホント落ち込むよぉ・・・。

 髪伸ばそうかなぁ。でも先輩ショート好きだし…。カワイクなりたいなぁ・・・。

 うーん。

 髪の問題じゃないのかなぁ・・・。やっぱ、“元”かなぁ・・・。プチ整形したいなぁ・・・。

 うーん。

 うーん。

 ・・・・・。

 ん?

 ミラー越しに視線を感じて、アタシは思わず「わっ!ビックリしたぁ」と声を上げた。

 「先輩いつから起きてたんですか??」

 アタシは慌ててミラーを鞄に仕舞おうとしたら。

 「いいよ。仕舞わないで。ヒカル、も一回鏡見て」

 そう言われて、訳がわからぬままミラーを開いて自分の顔を見る。

 後ろからは先輩もアタシを見てて、なんだか恥ずかしい・・・。

 「ヒカルさ、ほぼ左右対称なんだな」

 「へ?」

 先輩の発言に訳がわからず、鏡越しに先輩をキョトンとした顔で見ると。

 「ヒカルの顔、鏡越しから見ても正面から見たのとあんまり変わらないんだ。知ってた?」

「いえ…。あまり気にしたことなかったから、知らなかったです…」

 「人間ってさ、日々の姿勢とかで段々身体とか歪んでくるんだけど、顔も同じなんだ。オレ、鏡越しに見るといつものオレと違くない?」

 そう言われてマジマジと見てみると・・・。

 確かに目の大きさがちょっと違う。なんか違和感があるなぁ。

 「オレ、本当は右目のが小さいんだ。たぶん正面から普通に見たらあまり気づかないだろうけど、こうして見ると雰囲気違うだろ?それがヒカルにはあんまり無いんだよ」

 「そうなんですかぁ…」

 なんとなく気の無い返事をしてしまったけど、先輩はそんなアタシの反応にクスっと笑った。

 「ヒカルは嬉しくないの?左右対称」

 「いや…。なんていうか、あまりピンとこないですね…」

 そう言いながらアタシはミラーをたたんで、先輩のほうに向き直った。

 「左右対称の人って、結構少ないんだよね。ヒカルは完璧ではないけど、ほぼ左右対称だから自信持っていいんじゃないかな?」

 「え?」

 「ヒカル、さっき鏡と睨めっこして“かわいくなりたい”って言ってたから。左右対称ってことは、顔立ちが整ってるってことだぞ?だから、元はイイもん持ってるってこと!」

 そう言うと、先輩はアタシの髪をすぅっと優しく撫でた。

 「アタシ…、さっきカワイクなりたいって声に出して言ってました?」

 自分で覚えてないってどうなのかとも思ったけど、先輩に聞いてみた。すると。

 「ココロで言ってた。…だろ?オレには聞こえたよ」

 そう言ってアタシに向ける甘い視線。

 胸をギュッと掴まれたように苦しくなるのと同時に、アタシの身体も熱くなる。

 顔、まっかだ。多分、耳も。

 でも、先輩はそんなことはお構いなしにアタシをじっと見つめる。

 照れて仕方が無かったけど、一度床に落とした視線を「えいっ」とココロで気合を入れて先輩の瞳に移した。

 …この、「えいっ」って気合。なんだか先輩と付き合い始めた当初からしょっちゅう使ってるような気がする。そう勇気を出さないと、先輩の甘い視線には勝てないんだ・・・。

 「ヒカル、可愛い」

 先輩はそんなことをよく言ってくれる。そう言われると、本当に可愛くなった気分になれるからアタシにとっては魔法の言葉なんだ。

 でも、言われっぱなしも嫌だから最近はこう言い返してる。

 「先輩はカッコ良すぎです!」

 でも。そう言うと、先輩はいつも大笑いするんだ。なんでだろぉ?アタシ、なんかヘンなこと言ってるのかなぁ?

 あ…、じゃなくて、もしかしていつもムードを壊してるのかな?

 「先輩もカッコイイよ(はぁと)」

 のほうが良かったかなぁ・・・。どうも、先輩を前にすると緊張で言葉が硬くなっちゃう。

 笑い終えると、先輩はアタシにまた視線を向けて、優しく包み込むように抱きしめてくれた。

 「明日でヒカルと学校で会うのは最後になっちゃうな…」

 先輩の声のトーンは若干低めで、本当に寂しそうな気持ちがこっちにまで伝わってきた。

 なんか…、だめだ・・・。アタシ、泣きそうだぁ・・・。

 一生懸命涙をこらえようとしたのに、こらえきれないくらい湧き出てきて、結局先輩の服が涙で濡れちゃうくらい泣いてしまった。

 「コラコラ、泣くなって。別に別れるわけじゃないんだから」

 そう慰められても今までの想い出がいっぱい詰まった学校で、先輩の姿が見れなくなるのはやっぱり寂しくて。辛くて・・・。

 でも、それを口出すと、ただのアタシの我侭になっちゃうから、絶対に言えない。

 「寂しいのはオレも同じだよ。学年一緒だったら良かったよな…ホントに」

 先輩にそう言われて、アタシはこくんと何度も頷いた。

 「ごめんね。先輩…。アタシ…ちゃんと明日は笑顔で送り出すから。今日だけは……泣かせてください…」

 そう言うと、よりいっそう先輩の温もりを強く感じて。アタシは強く、強く抱きしめられていたんだ。

 楽しいとき、辛いとき、悲しいとき、いつも傍にいてくれた先輩。

 でも、離れ離れになったらそういうコトも一緒に分かち合えなくなっちゃうんだ・・・。

 電話だけじゃ、伝えられないこともあるかもしれない。

 それでもアタシ達は、“一歩”を踏み出さなきゃならないんだ・・・。

 「オレ、ヒカルのこと、絶対不安にさせないからな」

 先輩の力強い言葉は、アタシを不安という底なし沼からいつも引き上げてくれる。“信頼するココロ”は、本当に大事にしなきゃいけないって思うんだ。

 「アタシも先輩のこと絶対不安にさせないです。連絡、まめにしますから。ウザがられても、今日一日の出来事をメールとか電話で報告します」

 「うん。オレも、絶対毎日電話するから」

 アタシが泣き止んだのを察すると、先輩は抱きしめる力を緩めてアタシを開放した。

 涙で目は真っ赤だし、鼻だって真っ赤。鼻をすする音はさすがに恥ずかしいな。顔を先輩に向けられなくて、ずっと下を向いていると。

 先輩がアタシのあごに軽く手を添えて、クイっと上を向かせた。アタシはイヤイヤをしてまた下を向こうとしたのに、頬から優しくキスをしてきた。

 「ヒカルの涙、しょっぱい」

 そういいながら、先輩はアタシの右のほっぺも左のほっぺも優しくキスの雨を降らせていく。

 「アタシの顔、涙でぐしゃぐしゃなんで…恥ずかしいデス……」

 そう言っても、先輩はクスっと笑うだけでキスをやめてくれない。

 「泣いてるヒカルも可愛いくて仕方ないんだ…」

 アタシの顔の数センチ前に先輩の顔がある状況で、そんな甘いコトを囁かれながら静かに唇同士が重なり合うと、頭の天辺からつま先まで、甘い痺れに侵される。

 徐々に舌が絡まって、濃厚なキスに切り替わると、もう何も考えられなくなって。時々漏れるお互いの甘い吐息で、気分が高揚する。

 「先輩、ダイスキ…」

 唇が少し離れたときに、アタシは小声でそう囁いた。

 「オレも、好き過ぎてヤバイ…」

 そう言われたのと同時に、先輩にギュっと抱きしめられて首筋から優しく舌を使いながらキスをされて。

 「や、ぁんんっ」

 声を漏らさないように必死になっても、どうしても感じすぎて堪えきれなくなる。

 今日は、えっち出来ない日だって先輩も知ってるのに。。。

 制服のボタンを外されて、服を崩されて、鎖骨と胸が露になった。

 ブラも外されて、優しく撫でられながら鎖骨辺りからまたキスを落としていく。

 「いやぁ…っ、せんぱ…い……きょう・・・ムリ、なんですよぉっ」

 先輩の肩を軽く叩きながらそう言ってみたものの、なんだかどんどん愛撫がエスカレートして行って。

 ホントにどうしようかと困ってるときに、ふと、胸にジュンと鈍い痛みが走った。

 「!?」

 アタシは驚いて先輩を見ると、先輩はニコっと笑ってる。

 「え?何ですか?今の??」

 そう言いながら、痛みが走った部分を見てみると…。

 「あ……、キスまぁく?」

 胸の内側あたりに、内出血のような赤い点が出来ていた。

 「ごめん。断りも無しに付けちゃった。でも、ここなら誰にもバレないからヘーキだよな?」

 ヘーキっちゃ、ヘーキだけど…。お風呂から上がるとき、脱衣場でお母さんと鉢合わせしないことを祈ろう…。そんなことを瞬時に考えてしまった。

 「多分一週間くらいしか持たないだろうけど、そのキスまぁくが消える頃には、ヒカルも生理終わってるだろうし、そしたらまた付けてやるよ」

 先輩は意味深な笑みを浮かべながら、アタシの服を整えてくれた。


 ───気づけばもう夕方の6時を回ってて。


 アタシはお名残惜しくも、今日はこれで帰ることにした。

 相変わらず先輩はアタシを家まで送ってくれる。先輩の家とアタシの家は歩いて10分くらいの距離だけど、今日はものすごく短く感じた。高校生として送ってもらうのはこれが最後だからかな…。

 「んじゃ、また明日な」

 「はい。ありがとうございました」

 「寒いから、オレのこと見えなくなるまで見送らなくていいよ。家に早く入りな」

 「…はい。じゃ、オヤスミなさい」

 「うん。オヤスミ。また夜メールする」

 そういい残すと、先輩は夜道を引き返して行った。

 アタシは家に入るふりをして、すぐ外に出て、先輩の姿が見えなくなるまで見つめていた。

 明日…本当に、本当に。先輩は卒業しちゃうんだ……。

 そう考えたら、また込み上げるものがあって、やっぱり涙が出てしまった。




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らぶあま小説【R15(一部R18)】 オレだけのものになれ! (最新更新日 12/21 SS《Type2》 UP!)

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