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らぶあま小説『オレだけのものになれ!』 - X'mas特別編2

Category : 【オレだけのものになれ!】X'mas特別編
らぶあま小説『オレだけのものになれ!』 - X'mas特別編

◆真山先輩side-2


 
 ───結局。

 あれからヒカルとはギクシャクしたままで、ゆっくりお互いの気持ちを話しあえる時間もなかった。

 メールって手もあるんだけどオレ、長文苦手だからどうしても簡単なものになってしまうし。ちゃんと目を見て話したいっていう気持ちもあって、まだうまく仲直りできないまま冬休みに入ってしまった。

 そして24日の今日。クリスマス・イヴ。

 楽しみにしていた日なのに、あの夏の旅行の時とは少しテンションが違った。なんか…緊張する。やっぱ喧嘩してるからか?ヒカルにまたネガティブ発言されたら、オレ、宥められるかな?いつもなら難なくこなしてたこともできなくなってて……。オレも相当ナーバスになってんのかな?

 そんなことを思いながら待ち合わせの駅前まで向かう。外は曇り空で、なんかオレの心もそれにリンクしてしまう。どんよりしてて、しかも寒い。ポケットに手を入れて、体が少しでも温まればと歩くペースを速めた。

 駅前に着くと、さすがにクリスマスの雰囲気が辺りを包んでいた。カップル多いし、子連れの家族も大きな袋を抱えて皆にこやかに微笑んでる。街中どこを見回してもMerry X'masの文字がやたら目について、ちょっとやりすぎなんじゃね?って思ってた矢先。

 その“Merry X'mas”って書いてあるショーウインドーの前に、ヒカルが居た。

 ・・・誰かと話してる。

 しかも、男と。

 は?何だよ。もしかしてナンパ??

 そう思ったら、心臓がドクンと跳ねた。様子を見ながらヒカルに近づく。

 でも・・・。それにしちゃ、普通に会話してないか??

 オレはその状況にムカついて、急いでヒカルに近寄ると、2人の話の間を割って入った。

 「ごめん。待った?」

 そう言った途端。2人は目をパチクリさせてオレを見た。ヒカルに限っては、「あ・・・」と何か言いたそうに口をあんぐりさせてる。何だよ。話に割り込んじゃ駄目だったのかよ??

 すると、男のほうが「え?真山先輩??」と言いながら、オレとヒカルを交互に見た。

 何だよ。コイツ、誰?なんでオレの名前知ってんの?オレは怪訝な顔で男を見た。

 「高月の彼氏って……、真山先輩なのかよ?」

 男が驚いた顔でヒカルに尋ねた。

 「・・・」

 ヒカルは言葉が出なくて困った顔をしている。何でここでハッキリ言わないんだよ?そう思ってたらヒカルがチラっとオレの顔を見たから、何か言ってほしいのかと思って「そうだけど。君、誰?」とオレから答えた。

 すると男は、「同じ高校の金城です。高月とは同じクラスで……」と、軽く挨拶してきて。

 (・・・なんだ。同じ学校の知り合いか。じゃ、ナンパじゃねぇな。)

 オレはホッと胸を撫で下ろした。でも。ふとヒカルの顔を見ると、まだ困惑した顔をしている。どうしたんだ?

 ・・・そう思ってた矢先、ヒカルが口を開いた。

 「ねぇ。金城くん。このコト、誰にも言わないで?アタシが真山先輩と付き合ってること……」

 あ、そうか。オレらのことは学校では内緒にしてたもんな。でも……。

 「あ……ああ。わかった…」

 そう答えたヤツの目が泳いでる。・・・ダメだな、これじゃ。学校に広まるのも時間の問題かもしれない。まぁでも、オレはいい加減コソコソ付き合うのが嫌だったから広まっても別に構いやしないんだけど。ヒカルを狙ってるヤツのガードにもなるし。

 「じゃ、俺もう行くから」

 そう言うと、ヤツはオレにもペコリと軽くお辞儀をし、そそくさとこの場から離れて行った。

 「アイツ、多分誰かに言っちゃうかもな。でも、もう構わないだろ?オレはヒカルとのこと学校でも堂々としていたいよ」

 「・・・でも、先輩人気者だからアタシ、学校の女子に睨まれないか心配なんです……」

 「そんなの気にすんなって。その時はオレが守ってやるから、何かあったらすぐに言えよ?・・・じゃ、オレらも行くか」

 そう言って、手を繋ぐとヒカルもこくんと頷いて手を握り返してくれた。喧嘩してギクシャクしてたから、最初どうなるかと思ってたけど案外スムーズでオレも安心した。

 ヒカルと2人。久しぶりの時間。そして、久しぶりの泊まり。

 金城ってヤツに出端をちょっと挫かれたけど、ヒカルの顔を見てたらそんなのどうでも良くなってきた。

 今日のヒカル、すごく可愛い。クリスマス用にオシャレしてきたのがよくわかる。髪は相変わらずショートだけど、ちょっとだけアレンジして髪留めつけてるし、今まで一度も見たことない服も着てるし。化粧は大体いつも薄いけど、今日は唇にグロスがついててなんだか艶っぽく見える。

 「今日のヒカル、超かわいいな」

 オレはヒカルの耳元に近づいてそう囁いた。顔を赤く染めて照れるヒカルが見たくてそうしたんだけど、思ったとおりの反応で嬉しくなってクスっと笑った。

 この手……、今日は絶対離せねぇな。まったく。

 電車に乗って、今日泊まるホテルの2駅手前の駅で降りる。繁華街であちこちの店をぶらついてるとあっという間に時間が過ぎてしまった。二人で過ごす時間ってのは驚くほど早く感じる。

 最後にデパ地下でチキンやらケーキやら食い物を買い込んで、17時にはホテルにチェックインした。

 「はぁ~。いっぱい歩いたら疲れちゃいましたね!」

 ヒカルはコートを脱ぐと無邪気にベットに寝転んだ。オレはそんなヒカルを横目にカーテンを開けて窓の外を眺めた。

 「あっ。少しだけキレイな夜景が見えるな」

 ビルに囲まれたホテルで階数も7階だから、展望には期待していなかったけど、まぁあの値段だし、これくらい見えればいいか。

 「え~。どれどれ??」

 ヒカルが起き上がり、興味深々で窓のほうに近づいて外を眺めると、「あ~ほんとですね。ちょっとだけ夜景が見える」とにこやかに微笑んだ。

 2人が無言で外を眺める姿がガラスに映ってる。それに気づいたオレは、外じゃなくてガラスに映ったヒカルを眺めた。

 「先輩……、外見てないですよね?」

 「うん。ヒカル見てた」

 「アタシはいいんですよ。外見ましょうよ!外!!」

 そう言って照れながらオレの肩をポコポコと叩くヒカルがあんまり可愛かったから、もう我慢ができなくなって。

 ・・・その場でキスをした。

 最初は軽いキス。でも、2人きりという空間がオレをエスカレートさせる。隙を見て舌を絡ませて、ゆっくり、激しくヒカルの唇を味わった。

 「ん…っ」

 唇を離すと、ヒカルがまだやめてほしくないって顔してる。ヒカルはキスが好きなのオレ、知ってるんだ。そして、キスだけで濡れることも……。

 「ベッド……、行く?」

 オレがそういうと、ヒカルはこくんと恥ずかしそうに頷いた。もう何度も肌を合わせてるっていうのに、まだこんな風に赤くなるヒカルは本当に可愛くて愛しいと思う。

 カーテンを閉めて、ベッドに座らせる。電気を少し暗くして、またキスから入った。

 くちゅ。っと鳴る程濃厚なキスでオレの欲望のスイッチが入る。さあ、、、いざ服を脱がせようかという時に、何を思ったのかヒカルが突然「あっ、お風呂入らないと…」と暢気なことを言い始めた。

 「いいよ、後で」

 今日はこの気分のまま進めさせてほしかったから、オレはどこにもいかせないようにヒカルの弱い部分を思いっきり攻めた。

 「あ…、ん……っ、でも、入らないと困るっ・・・」

 「誰が?オレは困んないよ。ってか今ヒカルにどっか行かれるほうが困る」

 「・・・でもっ……」

 「じゃぁ、後で一緒に入ろう。泡風呂ができる入浴剤持ってきたからさ」

 泡風呂に反応したのか、ヒカルは渋々オレの提案に頷き、素直に服を脱がされ始めた。キレイな肌が露になると2人でベッドにもぐりこむ。

 冬のベッドシーツは素肌に触れるとヒンヤリ冷たい。ヒカルが寒がらないようにギュっと強く抱きしめた。

 「先輩…、あったかいデス」

 身体全体を預け、頬をピタリとオレの胸に当てて微笑んでるヒカルに、“もうひとりのオレ”もいちいち反応してしまう。

 ヒカルの様子を見ながら身体のあちこちに優しくキスをし、徐々にペースを上げた。

 行為に集中すると、さっきまで恥ずかしがってたのが嘘のようにオレに全てを預けてくれる。そのギャップのいやらしさにオレの視覚と聴覚を通して、脳まで蕩けさせるんだ…。

 こんな姿、他のヤツには絶対見せたくない。一生オレだけ知ってればいいとさえ思う。なんか…、独占欲むき出しだな。オレ。

 そんなことを考えながら、ヒカルを強く、深く抱く。すると、お互い一度目のピークがやってきて、やがて果てた。

 二人で一緒に達した後は、ヒカルが肩で息をしながらぐったりしてしまう。前は浅かったのに、いつの間にか深くイクようになってしまった。まぁ、そのほうがオレとしては男冥利に尽きるっつーか…。結構嬉しいんだけど。

 腕枕をしながら、まだ力が入らないヒカルをぎゅっと抱きしめる。オレは後戯も大事にしていて、こうしてまったりと過ごすのも好きなんだ。モチロン、それは好きな子限定だけど。

 「先輩…。アタシ、ちゃんと謝らないと……」

 少し落ち着いてきた頃、ヒカルが口を開いた。

 「先輩にこの前ヒドイこと言っちゃって、ごめんなさい……」

 「ああ……、いいよ。もうその事は。喧嘩はお互い様だからさ……。でも、オレ、絶対ヒカルのこと振らないからそこはわかってほしい。最後とか言うのも無しだぞ。オレはずーっとこうしてクリスマスも誕生日も一緒に祝うつもりだからな」

 クスっと笑うと、ヒカルもつられてクスっと笑った。

 「大学もちょっと遠いけど、いつでも部屋に遊びに来てくれていいし。あ、そうだ!携帯、同じキャリアに切り替えて、通話料無料のとこにすれば気兼ねなくいっぱい喋れるよな」

 「あ、そうですね!アタシも新しい携帯欲しい♪」

 「そう考えれば寂しくないだろ?」

 そう言うと、ヒカルはちょっと涙ぐみながらこくんと頷いた。

 「先輩がちゃんとアタシのことも考えてくれてて嬉しいです。先輩のこと…、ずーっとずーっと好きですからね。イヤだって言っても追いかけちゃいマス!!」

 ヒカルは涙目でニコっと笑った。

 ・・・オレは、そんなやりとりも愛しくてたまらなくて、またヒカルを抱きたくなった。あーあ、男ってどうしてこうなんだろうな…。

 あ、でもその前に“アレ”出さないと。お互い蟠りも晴れたし、今がいいタイミングだな。

 「なぁ……、ヒカル」

 「ん?」

 「・・・縛っていい?」

 オレの爆弾発言にヒカルはビックリして目をパチクリさせた。オレはフフンと鼻で笑うとベッドから一度出て、軽く服を羽織る。ダウンジャケットのポケットから小さな箱を取り出し、またベッドに戻ってから「これ、開けてみ?」とヒカルに手渡した。

 「何ですか??」

 そう言って受け取ると、ヒカルはリボンを解き、嬉しそうに包み紙を開く。小さな箱の蓋を開けると、「あ…っ」と小さく声を漏らし、オレの顔を見た。

 「すっごく素敵です!!!ってか、これ……。もしかして先輩とペアですか?」

 視線はオレの首元に釘付けだ。そう・・・。オレは一足先にヒカルとペアのネックレスをしていた。

 「わーー…、めっちゃ嬉しいです!アリガトウゴザイマス」

 ヒカルはそう言いながら、すごく嬉しそうな顔で手にとってじっくりとネックレスを見た。

 「あっ…これ、何か書いてある。with you forever?」

 「うん…。“ずっと一緒”ってコト。・・・だから言ったろ?“縛っていい?”って。なんかこれって…、愛の鎖を下げてるようなもんだもんな」

 オレはヒカルをじっと見つめた。

 「離れてても、ずっと一緒。オレ以外のオトコに告白されても、絶対目移りすんなよ?ずーっとオレだけ見てろ」

 そう言って、くしゃっとヒカルの髪を撫でた。

 「…ネックレス、貸してみ」

 オレはネックレスを受け取ると、ヒカルにつけてあげた。嬉しそうに微笑む顔に優しく何度もキスを落としていって…。その後またヒカルを何度も抱いた。

 明かりの加減でネックレスがキラリと輝く。きっとお互いこれをつけるたびに、今日のことを想い出すんだろうな……。

 「・・・愛してる」

 行為の最中に耳元でそう囁くと、ヒカルはぎゅっとオレにしがみついた。まるで“このまま離さないでね”って言ってるみたいに。

 その日は結局、抱き合ったあと遅い夕食を食べ、チキンとケーキをほお張りながらクリスマスの雰囲気を味わった。

 泡風呂も2人で入れたし、今年はもうやり残したことは無いってくらい充実した1日で、オレは本当に嬉しかったんだ。



*****



 次の日の朝、ちょっと遅くに目が覚めたら枕元にプレゼントが置いてあってビックリした。

 「先輩、赤鼻のサンタさんが来てましたよ」

 すでにキッチリと洋服を着ているヒカルがニコニコしながら言ってる。

 「赤鼻はトナカイだろ?サンタが鼻赤かったらただの酔っ払いか風邪でも引いてるんだろ」と突っ込んでやると。

 「あ…、そうですよね。間違えたっ!でも、先輩ウマイこと言いますね。サンタの酔っ払いなんて…。風邪はちょっと可哀想ですけど」と大笑いした。

 袋を開けてみると、シザーバックが入っていた。

 「いつも手ぶらな先輩にオススメですよ。ブームは遠のいてますけど、でも先輩に似合いそうなデザインを見つけたんで使ってほしいなーってサンタさんが言ってましたよ」

 「・・・んなコト、サンタが言うか!どうせヒカルからのプレゼントだろ??“先輩が好きです。ヒカル。”ってメッセージカードも入ってたぞ」

 「えーー!?嘘!?そんなの入れてませんよ。ちゃんと口で伝えようと思って何も入れなかったんですから!!」

 「じゃ、やっぱヒカルじゃん。赤鼻サンタの正体」

 オレはそう言うとヒカルの鼻をつまんで、すぐに抱きしめた。

 「ありがとな。大事に使うよ」

 そう伝えると、ヒカルはオレの腕の中でこくんと頷いた。

 「・・・先輩が好きです。ヒカル」

 ん?

 ・・・おい。さっきオレが言ったことそのまま言うなよ。しかも棒読み!ムードぶち壊し!!

 でも───。

 こうして笑い合ったり抱きしめあったりする時間は本当に楽しくて、過ぎるのが早いと感じてしまう。だけどその分、もっともっと一緒に居たい気持ちが増すからずっとずっと好きでいられるのかもしれない。

 ───ヒカルと過ごした、初めてのクリスマス。

 オレは当分忘れられそうにないな。




 ◆◆ Fin ◆◆




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らぶあま小説【R15(一部R18)】 オレだけのものになれ! (最新更新日 12/21 SS《Type2》 UP!)

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